プロフィール

「自分の可能性なんてない。完全に諦めていた。でも酒との距離を改めることで全てが変わりだした」

心配症・負け犬根性・劣等感……酒でどろどろだった毎日。すべてが中途半端。何もなかった僕が「創作」に目覚めるまで。

幼少期に植え付けられた「痛み」と「失敗への恐怖」

「痛み」と「失敗」。この二つは僕の周りを常にうろつていた。もしかすると、自分でひきよせていたのかもしれない。一番古い記憶では、保育園時代。鉄棒で前回りする際に、なぜか手を離し、頭から落下。あの時の衝撃と恐怖が原体験となり、「運動嫌い」というラベルを自ら貼ることに。このマインドブロックは根深く僕を支配していった。

不運な出来事は続く。母子家庭育ちで、僕は学童クラブに通っていた。いつものように学童の前の広場で遊んでいると、コロコロとボールが道路のほうへ転がっていく。僕は何も考えずに追いかけて……僕は宙を舞った。なんと、道路から出てきた車と交通事故に会ってしまったのだ。事故の瞬間、舌を嚙んだのだろう。舌を24針も縫う大怪我をした。もちろん、入院。あともう少し噛んでいたらと思うと……母親は生きた心地がしなかったと思う。そこから母の過度な心配症が始まった。

その翌年。

「またやってしまった……親に迷惑をかけてしまうな」

今度は坂道から猛スピードで下ってくる自転車に轢かれる。結果、前歯2本を地面に打ち付け、折れてしまった……自分の足で帰宅して、母に謝ったことは記憶に刻まれている。二つの事故は僕の心に暗い影を落とした。小学校低学年までは引っ込み思案と内気で自分に自信など一切なかった。

挫折の連続だった中高と「負け犬根性」

小学校高学年から、苦手な運動も少しずつするようになる。中学では野球部に入ろうと決心するも、顧問不在で入部できず。そこで、週に数回しか活動の陸上部に入部を決める。はじめはついていくのがやっとだったが、自身の成長を実感し、自信をつけることができた。

高校こそ、野球を!と意気込んで硬式野球部に入部。しかし、高校から本格的に野球を始める人間がうまくいくほど、甘くはなかった。それでも歯を食いしばりながら部活を続けていると、3年生引退後、副キャプテンという大役を任される。過度のプレッシャーと劣等感の間に挟まれる日々。そして、また事件が起きてしまう。最後の夏の大会前、柔道場で友人とじゃれあっていた拍子に右手の小指を脱臼。

あり得ない方向に折れ曲がった指を見て、「俺はこれで終わった……」と一気に熱が冷めていくのを感じた。 重圧から解放された僕は、自身に高校野球引退を勧告したのだった。本当なら最後まで戦えたかもしれない。だが、僕は逃げることを選んだのだ。このときから、うっすらと負け犬根性がついてしまったのかもしれない。

15年間のアルコール依存:酒で時間を溶かす営業マン時代

社会人になり、営業マンとして働き始めたものの、生ぬるかった大学生活に比べると環境は過酷そものだった。7度の転勤、売上必達という数字へのプレッシャー。……いつしか、仕事のストレスや現実逃避のために酒を飲むようになってしまった。

そう、僕は酒に逃げていたのだ……

仕事のスイッチがオフになると、飲酒欲求のスイッチがオンになる。気づくとコンビニでビールを買っていた。そんな生活を15年も続けました。「自分を変えたい」「現状を変えたい」と思っても、何をするわけでもない。人生の大切な時間を、ただ静かに溶かし続けていった。

「どん底の入院」が人生の再起動(REBUILD)のスイッチに。

転機は、あまりにも皮肉な形で訪れる。親子サッカーの行事に参加中、右肩から聞いたことのないような音が耳に届いた。「これはおかしい……」一向にひかない痛みに病院へ行き、MRIを撮った診断結果は「右肩腱板断裂」。直すには手術と入院が必要とのこと。また……怪我で入院か……

なんであんなことやっちゃったんだろう……押し寄せる後悔の荒波に飲まれ、絶望の淵にたたされながらも、深く息を吐いた。

何とか自分を奮い立たせて、入院を決めた僕。病室にはいると、入院というレアな経験を残そうと思い、1冊のノートを開く。手術前は右手で、手術後は左手で日記を書いたのだった。

入院がターニングポイントとなるとは、誰が予想しただろうか。

「書くことで自分と向き合う」

それは、「できない自分」と正面から向き合うことから逃げ続けてきた僕にとって、初めて手に入れた「自分を救う武器」となったのだ。

そして、入院を境にして、アルコールとの距離感が次第に変わっていった。自分の中のベクトルが大きく向きを変えつつある瞬間だった。

禁酒のきっかけはこちら

創作が僕を「創り直した」

飲酒から離れていくと、僕の思考はより一層クリアになっていた。今まで酒によって失われた時間を「自分が本当に求めていること」で埋めたいと考えるようになってきた。

一度そう考えるともう止まらない。やりたくてやりたくて仕方ない。ウズウズする。それまで薄暗い部屋に閉じ込められていた創作意欲が爆発し、僕を激しく突き動かした。

最初は絵から始まり、ブログ、Kindle出版……気づけば空いた時間を創作に注ぎ込むようになり、たくさんの作品を生み出すことができた。そこにはもうアルコールの付け入る隙は一切ない。アルコールにおぼれていた過去の自分に向けて、自分には何もないと思っていた自分にむけて、僕はありったけの想いを作品に込めた。

一心不乱に走り続けた結果、僕の元には42冊のKindle本・22冊のオーディオブックが生まれた。処女作:「あなたの時間を100倍にする ノンアルコールビールの習慣」は 「Amazon Prime Reading」に3度選出され、多くの方に届けることができた。こうして、 「書くこと」を通じて、僕は自身を「再構築(REBUILD)」することができたのだ。

「商業出版」という高い壁に挑む理由

嫌なことからひたすら逃げていた過去の自分はもういない。

今の僕には、「アルコール」という呪縛を自ら解いた自信と、Kindle出版で得たチカラ、読者の方からの「救われました」という有難い声が、常に僕の背中を後押ししてくれている。

電子書籍の世界から一歩踏み出し、商業出版の本という形で、より多くの、より深い悩みを抱える方々へ言葉を届けたい。

「人生は、いつからでも、どの地点からでも再構築(REBULD)できる」

酒におぼれているなら猶のこと。僕自身がその証明だ。アルコールの泥沼から抜け出せれば、成長の落差、自分の変化に驚くことだろう。そのことをもっと多くの方に伝える必要がある。なぜなら、人生を充実させてほしいからだ。

これからも僕の挑戦は続いていく!